血圧 PART2

医院

血圧に関して また補足させていただきます。
院内で血圧を測ると『家では○○なんです』『病院に来ると高くて』
『こんな高くなるなんておかしい』等々 ご納得いかない様子の
お言葉が飛び交います。
血圧は常に変動します。朝と昼とで変わる等ではなく 拍動毎に違うと
言っても過言ではないと思います。
人工の心臓でも着けていないかぎり 一定にするのは難しいです。
人それぞれの遺伝要素やホルモンの出具合、緊張する環境、加齢や
生活習慣病による血管の硬さなど 毎日同じ食事、同じ行動をしていたとしても
人は毎秒加齢し 代謝は変化し 臓器の状態も変わります。
朝、起きようとするために 体は自然と血圧を上げようとしてきます。
血圧は高くない!と記録したいがために 起きてだいぶたってから
問題なさそうな値を記録するのは 気持ちの安定には良いかも
しれませんが 薬がどの程度必要かという判断材料としては
好ましくありません。家庭血圧を参考にして処方を決めることが
多いので 事実はは起きてトイレに行ったあと160台だったのを
2時間くらい待って130台として記載し報告するのは 正しく
診断できないということになります。『自分の血圧がこんなはずはない』
という概念はいったん置いておいて 出た数字を受け入れて欲しいと
思います。血圧計の機械がおかしいのかと思う方もいらっしゃいますが
厚着のまま測ったり、動脈の位置を無視して巻いたりしなければ
そうそう誤差が生じるものではありません。

日常に何の不都合もないのに 面倒な作業が増え、気になるとずっと測り
続けてしまったり気持ちも乱される やっかいな病気ですが
前回も記載したように コントロールしておくことで大事な日常が
守られるので 是非 正しく報告をお願いいたします。

血圧に関して

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