聴診器

医院

『診察で聴診器をあてられたのは初めてです』と
時々患者様からお聞きすることがあります。
診察には問診・視診・聴診他ございますが、以前から
診察にもデジタル化の波は押し寄せ、最近は聴診器も
デジタルのものが出てきております。血液の数字データ、
画像のデータ、様々な検査を統合しAIで診断して病名判明、
治療も行われる時代が近づいているなか、患者様に近づいて
呼吸をしてもらい感染のリスクも増す上、女性の場合はあらぬ疑いを
かけられるリスクも負っての聴診を行うのは もう時代遅れなの
かもしれません。
院長が医師になった頃 聴診器は『循環器内科医の聴診器は武士に
とっての刀と同じだ』と教えられ、診察の要、大げさに言うと
魂のような扱いの道具でした。そこから得る情報は診察・診断に
無くてはならないものなのです。音だけでなく実際にお身体を
拝見することで自覚症状の乏しい帯状疱疹を発見したり、
乳がんにも気付いた経緯もあります。
黙って座ればぴたりと当たるというような超越した名医には
なれませんし なんでも検査できる総合病院のような
機器も持ち合わせておりませんので やや時代遅れ感は
あったとしても 大事で必要と考えての診察方法なので
当院ではこれからも聴診器あててまいります!

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